串カツ屋二代目ヒゲ専務の日記

月曜日の最初にいらしたお客様、久しぶりとおっしゃりながら席に着かれるまでに。



奥様がマスクを外しながら、「あれっ？○○がないわ。」○○が何かはその時には聞き取れなかったのですが。旦那様がカウンターや床を探して、あったと嬉しそうに。



やっとお席に着かれたお二人はゆっくりとお食事を始められました。



お二人は楽しそうに会話をなさいながら、お食事を進められて。



他にお客様もいらっしゃらなかったので、社長と私はお話をそばで伺ってたのですが。




ご主人さんは80歳、奥様は二つ下だそうで。よくテレビで宣伝してる何やら雑炊の話から始まりまして。



実は今私が家事全般をやってるんですよ、と旦那様。お話によると、奥様は何年か前から膠原病を患われたそうで。



あちこちに不自由が出たので、台所仕事から、ごみ出しまでご主人さんがなさるようになったとの事。先に落とされた○○は補聴器だったそうで。ステロイド治療をなさってるので、感染症を避けるためにマスクを普段からなさってるそうで。



マスクを外す時に補聴器をよく落とすそうで。いつもの事なんだと苦笑い。



主人は私の初恋の人なんですよ、と嬉しそうにお話しになる奥様。だから私がこんな体になって主人にほかされても何にも文句は言わないんですよ。(この言葉の裏には、主人が大切にしてくれるんですよ〜と言う感謝が込められてるんだと感じました)



最近ニュースやワイドショーでは近親者を殺したとか、耳を覆いたくなる話ばかりがあふれていますが。



こんな素敵なご夫婦もいらっしゃるんだなぁと。



お会計を済まされて、帰り際に。今日は暇だったからたくさんお話ができて嬉しかったわと奥様。



今日は一人足らないけど、どうしたのかしら？とクビになったバイト君の心配まで。



こんな深いいお話が伺えるならば、たまには暇でも良いかなぁ〜。。。