2012年02月12日

一人減って一人増えた

これは昨日いらしてたお客様が私におっしゃったお言葉です。



先日、夕方になると新聞のお悔やみ欄を毎日チェックしてる弟が、○○さんのじいちゃん亡くなったんやな!と母と話してるのをカウンターを拭きながら聞きました。



そのお客様は親子三代に渡り、ご贔屓にあずかっておりまして。母は弔電を送ったそうです



そのお客様から昨日私の携帯にお電話があり、何だろう?と思いながらお話を伺いますと。弔電のお礼と、親族が集まってるから個室を予約したいとの事。



慌ただしく用意をしながら。どう接客したら良いのか考えておりました。



普段は面白いお話や為になるお話をなさる方なので、私も話を楽しませて頂くのですが。今回はそうもいかないし。



恐らくそういう気持ちが私の顔に出ていたのでしょうね。私に向かってご主人さんが「一人減って、一人増えたんや。」とやつれた顔でおっしゃいました。



去年待望のお孫さんができたばかりなので、正確には一人増えて、一人減ったわけですが。。。



10人分の串カツを必死こいて揚げながら、ご家族の皆さんが懐かしそうにおじいちゃんの思い出話をなさるのを伺ってました。



笑顔で厳しい事をズバリとおっしゃる方でしたから、私も何回か痛い目に合ってましたf(^ー^; 皮肉めいて、「わしゃ美味い焼き肉が食いたかったのに、これがここがいいと言うから渋々ついて来たんやが。」と言われたのが懐かしいですと申し上げると。皆さんも覚えてらしたようで。あったあったそんな事言いよったと。



しばらくしたらお店はカウンターも満席。きっとおじいちゃんが最後にプレゼントしてくれたのかな?とか思いながら。



うまいことおっしゃるお客様は多いですが。厳しい事をきちんとおっしゃるお客様はほとんどいらっしゃりません。私はそーゆーお客様が好きです。うちの店を愛して下さってるからこそ、これはこうした方が良いとお客様の目線で指摘なさいます。



亡くなったおじいちゃんも息子さんもそうでした。



昔からのご贔屓のお客様の期待を裏切らないようにこれからも日々精進して参りたいと思います。



おじいちゃん長い間ありがとうございました。
  


Posted by ヒゲ専務 at 08:03Comments(9)